魚がスレるのには、「魚が学習するから」「釣れにくい個体がいるから」の2通りの学説があると指摘

魚がスレるのには、「魚が学習するから」「釣れにくい個体がいるから」の2通りの学説があると指摘

「魚のスレ」は私たち釣り人の中ではよく知られた現象だが、なぜ起こるのだろうか?

スレには科学的な根拠があることがわかっている。

理由その1.そもそも少食な個体がいるから釣れない

144匹の魚をつかって、どの個体が釣れたのか調べた実験がある。 この実験では、

1. 144匹の魚を池に放して釣りをする。釣れた魚は別のところにキープ。釣れた魚はそれがわかるようにしておく。

2. 72匹釣るまで釣りを続ける。72匹釣ったら、釣れた魚をリリース。

という風に、72匹キープして、一気にリリース、というのを3回行った。

どの魚も同じように口を使うなら、みんな均等に釣れるはずだ。
みんな均等に釣れるとすると、確率で考えれば、一度も釣れない魚も、3回連続で釣れる魚も、18匹しかいないはずだ、と予想された。

けれども、実際の実験では、3回連続で1度も釣れなかった魚が41匹もいた。18匹の倍以上だ。それに、3回連続で釣られた魚も33匹いた。これも、18匹のほぼ倍だ。

つまり、魚にも大食いと少食がいて、大食いは釣れやすいが少食の魚は釣れにくいと考えられるのだ。

参考記事:釣りにくい魚、釣りやすい魚

理由その2.過去に釣られたことを覚えているから釣れない

今度は2週間の間毎日、10個の池で釣りをし続けた結果をご紹介しよう。
この実験は、池に魚を放し、その池で毎日釣りをする、という単純なものだ。結果は、10個の池全てで初日が一番釣れて、それ以降はどんどん釣れなくなった。

さらに、調べてみると、1回だけ釣れた魚はたくさんいたが、2回以上釣れた魚は予想より少なかった。

やはり、同じポイントで釣り続けると、魚はスレるのだ。

参考記事:魚は”釣られた経験”を記憶している

スレた魚を、いかに釣るか

同じポイントで釣り続けるとスレるのはわかったけれど、現実問題として誰もまだ見つけていないポイントで釣るのはほぼむり。それに、そもそも少食の魚を釣るにはどうしたらいいのか?

実際のところ、少食の魚を釣るのも、スレた魚を釣るのも難しい。しかし、できるだけ食わせやすい色、形、アクションを使って、釣れる可能性を高めることはできるはずだ。
それが釣りの醍醐味なのかもしれない。

釣り好きな理系大学生です。北海道に住んでいる関係でなかなかバスは釣れませんが、ロックフィッシングを楽しんでいます。

地元は野池の聖地、兵庫県三田市。釣りをはじめて、帰省が楽しみになりました笑

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