釣りのログ・記録をどう残すか?━アプリを使いこなすいくつかのアイデア

釣りのログ・記録をどう残すか?━アプリを使いこなすいくつかのアイデア

前回の記事で、「釣りがうまくなるには釣りノートを残したらいいのでは?」というお話をしました。今回は、その実践方法のアイデアです。

特に、「釣行記・釣行日誌」をどう残すか、という観点で述べたいと思います。主に、パソコンとスマートフォンのアプリ・ツールについて。その内訳は、下記の通りです。

  • 全ての情報が集まる貯蔵庫アプリ
  • 貯蔵庫への入力アプリ
  • 補助ツール2点

「できるだけ手間を掛けずに」というのが中心にあるコンセプトです。そしてもちろんこれがベストというわけではなく、あくまで「筆者はこんな方法をとっている」ということですので、より良いアイデアがあったら、ぜひお知らせください!

▼前回までの記事はこちら

筆者が釣り日誌・釣りノートを書くいくつかの理由とホントの理由(前編)

筆者が釣り日誌・釣りノートを書くいくつかの理由とホントの理由(後編)

<編集部より>
山田Uさんは関東在住のおじさんバサー。前回好評だった釣りノート記事、書くといいのはわかったけど、じゃあどういう風に書くといいの?という疑問に答えてくれました。

まず、集約。「Evernote」が中心。ここにすべてを収納

筆者は、普段からEvernoteを使っています。釣り関連のことも、すべてEvernoteにまとまって、一覧・検索できるようになっています。

Evernoteをご存じない方のために書いておけば、いわゆるデジタルノートアプリケーションのド定番です。

PCでもスマートフォンでも使え、テキスト、写真、位置情報、PDF、WEBのクリッピング等々、デジタルものならなんでも放り込んでおけて、検索・整理ができる、という感じですね。詳細は他のサイトにいくらでもありますので、そちらに譲ります。

さて、改めて筆者のEvernoteを見返してみると……、下記↓↓のような性質のメモが残っていました。

  • 釣行ログ
  • 買い物リスト(特にストックが足りなくなっているもの)
  • ルアーの整理メモ
  • 一軍ルアーリスト
  • 書籍の抜き書き
  • 釣り雑誌の抜き書き
  • 誰かから聞いた情報
  • 良いWEB記事のクリッピング
  • 「次はこうしてみよう」といったアイデア

これらの情報を、いつでもどこでもキーワード検索や、自分でつけたタグで簡単に引き出すことができる、というわけです。

「去年の春は、いつ頃から釣れ始めたっけ?」
「前回はどのスポットに行ったんだっけな? その時の水温は?」
「去年の今頃はどんな感じだったかな?」
「Basserのあの記事にはなんて書いてあったっけ?」
「あのフックは何番が無くなりそうなんだっけ?」
「今年、何匹釣った?」

……等々、Evernoteに各種情報を集約する体制ができれば、過去の自分が、今の自分の疑問に答えてくれます。

▼すべてを記憶する。アイデアを整理する。スマートに働く。| Evernote
https://evernote.com/intl/jp/

スマホ写真という強力なツール

もはや改めて書く必要もないと思いますが、釣りの現場で撮る写真も、強力なロギングツールになります。

筆者はiPhoneを使っています。その「写真」アプリでその日に撮った写真をパラパラと見れば、どこに行ったか、どんな状況だったか、どれだけ釣れたか等々、一定の精度で思い出せると思います。

個人的に重要だと考えているポイントは、位置情報です。釣りに行ったその日、撮影時にGPS情報を残しつつ、こまめに撮影するようにすれば、写真フォルダがその一日のログになり得ます。釣れた魚の写真だけでなく、スポットの写真や気になったモノゴト、リグなどもこまめに撮影するようにすれば、さらに精度が上がるはずです。

ただ、検索性や再利用のしやすさ、見返しやすさという点では、それほど高くないかもしれません。そこで筆者が実際に使っているのが、↓↓このツール。

実際の入力ツールは、アプリ「DayEntry」

DayEntryは、Evernoteに入力するための、iPhoneアプリです。入力に関して、Evernoteの純正アプリを使うよりも圧倒的に便利、と感じています。

その特徴は、以下の通りです。

  • アプリを立ち上げると、とにかくすぐに入力画面
    →ワンタップでメモを取る体制が取れます。
  • 入力した内容は、1枚のEvernoteのノートに追記されていく
    →アレコレ考えずに、その日のログがサクサクとできていきます。
  • その際、自動でタイムスタンプと位置情報をつけるように設定できる
    →そのメモをいつどこで書いたのかが自動的に残されます。

……わかりづらいですかね。それでは実際のノートを見ていただきましょう↓↓。

これが、ある一日のイメージです。メモと時間、そして「地図」とあると思います。この地図をタップすると……、GoogleMapで、そのメモを書いた、まさにその場所が開きます。

もちろんテキストのメモだけでなく、写真も撮影・貼り付けすることができます。単に記録としての写真は、このアプリ上で撮るのがスマートでしょう。

こうして、折にふれ小さなメモ・写真を残していくことで、Evernoteに、その1日の記録が1枚のノートとして残る、というわけです。

筆者の場合、釣りをしている間、このアプリを立ち上げっぱなしにしておき、指紋認証でiPhoneのロックを解除したらすぐに入力画面、という状態にしています。写真を撮ったりメモをしたりしたら、そのままアプリを閉じずにロック、ということです。

▼DayEntry – (Evernoteのための迅速な日記、ジャーナル、生活ログ)
https://itunes.apple.com/jp/app//id909943922

補助ツール1:Google Mapの「タイムライン」

スマホのGoogle Mapアプリには、その日の移動経路を残す「タイムライン」という機能があります。このログを見返せば、その日、どう移動したかが自動的に可視化されます。下記は、霞ヶ浦で陸っぱりをしたときのイメージです。GPS付きのボートと同じですね。

ただ、それほどこまめに位置情報を取っているわけではないようで、「ざっくり」という感じですね。このあたりはスマートフォンのバッテリーとの兼ね合いもあり、難しいところなのでしょう。

筆者の場合、この機能は「サブ」として使っています。メインはあくまで上記のDayEntryです。しかし、手軽に移動の記録を残すという意味では、最も簡単な選択肢だと思います。なにもしなくても、勝手にロギングしてくれます。また、地図上に経路が可視化されるというわかりやすさも、ひとつのメリットだと感じています。「エリアを広く取り過ぎて、移動に時間を使いすぎてるな」なんていう気づきがあるかもしれません。

補助ツール2:音声入力という選択

ここまで述べてきませんでしたが……、釣りの最中にスマホを取り出して、アプリを起動し、さらにテキストを入力するというのは、結構メンドウなものです。これを少しでもラクにするために、音声入力を使うことがあります。

この機能で本を書いてしまう(下書きかもしれませんが)人もいるようで、確かに、一昔前と比べると、かなりの精度になってきたように思います。

ただ、例えば「カットテール」とか「古渡のワンドで常吉」なんていう釣り用語は、正確に変換されません(当たり前ですね 🙂 )。そのあたりは、後述のまとめ作業でフォローする必要があるでしょう。

まとめ作業

これまでの現場での作業は、やはりラフなものになりがちです。そこで、その夜か、あるいは翌日ぐらいまでに、メモを整理しておく「まとめ作業」をしています。

この作業は、人それぞれ、こだわりの具合でどこまでやるかを決めれば良いと思います。私はそれほどマメではないので、後日、記憶が薄くなった時でも思い出せる、というラインを引いて、最低限の追記・補正のみを行っています。

人によっては、例えばデータベースソフトウェアに投入したり、ブログとして公開したり、いろいろな活用方法が考えられますね。

フローチャートにすると……

ゴダゴダと書きましたが、流れを整理すると↓のようになります。実際はそれほど複雑ではないと思います!

めんどくさい? ……そうかもしれないけど

ここまで読んでいただいて、「めんどくせえ……」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。確かに記録を残すなんてことを考えず、全てを忘れてただ目の前の釣りに集中するのも、楽しいものです。実際に、私も気分によっては、そんな日を過ごすことがあります。

とは言え、やはり、記録を残す日々を過ごしてみると、後で「残しておいて良かったな」と思うこともしばしば、です。それが役に立った、という側面もありますし、単に「2008年の千葉某リザーバーのフローターはパラダイスだったな……」と思い出してみるのも楽しいことです(その時代のログは、テキストとデジカメ写真のデータでした)。

もし「釣りの記録を残してみようかな」と少しでも思ったかたがいらっしゃったら、まずは、釣った魚以外の写真もバシバシ撮るところから始めてみてはいかがでしょうか。

……あ、最後にひとつだけ、スマホを湖底に沈めないよう、ストラップ的なものも忘れずに! 🙂

 

山田 U
東京在住オジさんバサー。釣りは6歳から。でも下手の横好き。バスは河口湖育ち、現在のホームは霞ヶ浦、北浦。CCRを聞きながら水郷へ向かうのが好き。フェイバリットルアーはビッグバド。

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