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レンタルボート&エレキスタイルで楽しむバス釣りに最適なリールセレクトとは?カケヅカさん新連載

編集部より

今回、スマルア技研では「リール」にこだわってみたいと思います。

言うまでもなく、ルアーフィッシングにおいてリールとは、非常に重要なタックル。これを少しつっこんで考えたいと思った編集部が白羽の矢を立てたのは、リールのカスタムパーツ製作やブログで知られる、カケヅカさんです。

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その理由は、「リアル」なこと。カケヅカさんのレンタルボートを中心にしたスタイルは、多くのアングラーにとって身近なものです。加えて、カケヅカさんはカスタムパーツの製作を通して、リールに深くこだわっている人。つまり、身近なスタイルかつクロウトによる、実践的なアドバイスです。まずは、レンタルボートにおけるベーシックから。

 

はじめに

今回初めてスマルア技研さんに寄稿させて頂きます、欠塚実(カケヅカミノル)と申します。

よろしくお願いします。

簡単に自己紹介させて頂きますと、東京足立区で主にルアーフィッシング用リールのカスタムパーツを製造してる50歳のオッサンです。関東のレンタルボートフィールドでバス釣りを楽しみながら、NBC房総チャプターを始め各ローカルトーナメントにも参戦しています。

バス釣りに復帰した2015年から参戦している房総チャプターにて。

 

現在嫁一人と子供三人、自分の両親の7人家族。自宅兼工場で新規パーツのデザインやサンプル作りに追われる毎日。その中で息抜きにTwitterやブログで発信したりしてます。

さて、今記事では自分の大好きなレンタルボート&エレキスタイルで使うリールについて、持論を語らせて頂けたらと思っております。

仕事柄手持ちのリールはほぼフルカスタム。技術の無さを少しでも道具に補ってもらう(笑)。

 

別にレンタルボートだからと言って、「バス釣りなんだからリールなんて好きなモノを使えば良い」と言われたらそれまでなんですが。

でも、レンタルボートスタイルだからこそ使いやすいリールやセッティング、そしてカスタムがあるんですよ。そこに至るまでをリールカスタムパーツ製造業の自分が主観たっぷりに語ってみたいと思います。

ただし、今回お話する内容はレンタルボートだけに限った事ではなく、オカッパリや他のボートフィッシングにも流用できると思いますので、ぜひ読んで頂けると嬉しいです。

本記事でのリールはベイトリールという前提で進めさせて頂きます。

関東レンタルボートフィールド

自分がホームとしてるのは千葉県房総半島にあるリザーバー群のひとつ、亀山ダムです。自然の宝庫であるこのフィールドは、湖岸線の多くを樹木などのオーバーハングに囲まれた、カバー天国と言っても良いすばらしい湖です。

ロケーションが最高の亀山ダム。平日でもかなりの賑わいでフィッシングプレッシャーも高いけど、魚影はかなり濃い。

 

ただしボート店の数が多く、平日でも船が多いので、ここのバスは常にフィッシングプレッシャーに晒され続けてまして、魚が濃い割には釣りの難易度は高め。

自分も近年トーナメントで全然成績が出せてなく、この記事を書くのに適任なのか悩みましたが、そこはあくまでも「リールカスタムパーツ製作者目線で」という事でご容赦ください(笑)。

他には同じ房総半島の片倉ダムや戸面原ダム、三島ダムや豊英ダム、そして茨城県霞ヶ浦水系の新利根川にも年に数回レンタルボートで釣りをします。

関東にはその他にもレンタルボートでバス釣りを楽しめるフィールドが沢山あり、今後できる限り足を運んでみたいと思ってます。

そんなレンタルボートフィールドで使うのに、どんなリールを選べば良いのかを、リールカスタムパーツ製造者として考えてみたいと思います。

リールカスタムパーツ製造業に転身して7年目。釣り関係のモノづくりという大好きな仕事ができて本当に幸せ。

 

飛距離と精度どちらが大事か

本記事は“レンタルボートで使いやすいリール”というテーマで書かせていただいているのですが、そもそもレンタルボートだから何か特別な仕様があるわけではありません。

ただ、レンタルボートでの釣りでは、基本的にアプローチは中・近距離戦となる事が非常に多いです。なのでリールに求められる特性としては、精度>飛距離という事になります。

友人と亀山ダムで同船した時のバックシートでのアプローチ。カバーゲームでは接近戦が多い。

 

もちろんフィールドによっては遠投性能が求められる場面もあるでしょう。なので今回は、かなり自分の主観たっぷりな持論を展開する形になってしまいますが……。

普段レンタルボートフィールドをやりこんでる方は、自分のスタイルを持ってると思うので、タックルについては参考程度に見てもらえば良いかと思います。

これからレンタルボートフィールドをやり込もうと思ってる方、まだボートフィッシングを経験した事が無い方に向けてのアドバイスになりますが、ズバリ、リールは飛距離よりも精度を重視した方が釣れます。

または普段レンタルボートでバス釣りをしてるけど、思ったように釣れないと感じてる方。もしかしたら自分のスタイルにリールが合ってないのかもしれません。飛距離は大切ですが、それより最初はとにかく精度を重視すると、いきなり釣れ出す事もあります。

……じつは最近自分が感じた事なのですが、最新のルアーや入手困難なレアルアーじゃなくても、キャストの精度を上げるだけで格段に釣れる事があるんです。

ではリールでキャスト精度を上げるって具体的にどういう事なんでしょうか。

これからそれについて説明しますね。

ノーマルリールの性能を簡単にアップさせる裏技

まずあなたが今持っているリールの性能を、確実に1段アップさせる方法をご紹介。なにも特別なカスタムをしなくてもキャスト精度を無条件で、しかもお手軽にアップさせる事ができます。

それはPEラインを使う事。

特にベイトリールではPEラインを巻く事の恩恵が非常に大きくて、これはライン自体の重量が大きく関係してます。

SHIMANO16メタニウムMGLにPEラインを巻いたところ。

 

物理的にどうこう、という難しい話はここでは割愛しますが、要はPEラインは凄く軽いのでスプールの立ち上がりが良くなるんです。

そしてスプールが軽くなれば、遠心でもマグネットでもベイトリールのブレーキが良く効きます。つまりブレーキ設定を弱めにしてもバックラッシュしにくくなる訳です。

そうなれば軽い力でもルアーがより遠くへ、低弾道でキャストできるようになるので、狙ったスポットへ楽に入るようになるんですよね。

リールでキャスト精度を上げるというのはそういう事です。

ただしPEラインがイマイチ扱いづらいと感じてる方もいることでしょう。その場合にはフロロやナイロンの下巻きをPEラインにするだけでも効果があります。

例えばフロロカーボン12ポンドを100m巻けるスプールなら、下糸にPEラインを巻いておいて、メインラインのフロロカーボンを40mほど巻いておくだけで全然キャストフィーリングが変わります。

激安PEラインで大丈夫ですので、ぜひ試してみてください。

ショートロッドと相性の良いリールセレクト

ちょっと本題から逸れてしまいますが、レンタルボートからのアプローチではショートロッドが扱いやすい場面が多いです。

レンタルボートでバンクを手返し良く撃っていくなら6フィート前後のロッドが扱いやすいです。

 

これはリールの飛距離と精度の関係と同じだと考えてもらうとわかりやすいかと。

・ロングロッド=飛距離
・ショートロッド=キャスト精度

という具合です。

もちろん例外はありますが、ロッドが長いとアキュラシーキャストの難易度が上がるのは想像に難しくないですよね。

ここで本題にもどりますが、レンタルボート上で扱いやすいショートロッドに合わせるリールは何が良いのか。

これはチョイスするルアーにもよりますが、やはりベイトフィネス機と呼ばれるリールが良いかと思います。

国内に流通している主要3社(Abu・DAIWA・SHIMANO)にはそれぞれベイトフィネス機がラインナップされてますので、できればその中から選ぶのが望ましいです。

でもベイトフィネス機は中々にお値段も良いですから、ボートフィッシングのように複数本用意したロッドにすべてベイトフィネス機をセットするのはお財布的にキツいと思われるかもしれませんね。

その場合はもっとローエンドリールを工夫する事で、ベイトフィネス機っぽく使えるので、次回はそのあたりをもっと具体的に説明させてもらいます。

さいごに

“レンタルボートで使いやすいリール”というテーマで書かせて頂きましたが、じつは他の状況でも活かせる内容だったと思ってます。

例えばオカッパリでは岸際に葦やブッシュがあって、ショートレンジでキャスト精度が求められる場面があります。

大型のボートでビッグレイクを釣る場合でも、近距離からのアプローチはあるでしょうから、その場合にも活用できるリールセレクトではないでしょうか。

軽いルアーをピッチングでアプローチ事はどんな状況でもありますから、そういう場面でもキャスト精度をだしやすいリールをセレクトする事が大事になりますからね。

本記事が少しでもみなさんのお役に立てれば幸いです

お読み頂きありがとうございました。

<シリーズ記事>
第2回:お安めベイトリールのベイトフィネス化と使い方・出しどころ|カケヅカさん連載第2回

東京足立区で主にルアーフィッシング用リールのカスタムパーツを製造してる50歳のオッサンです。関東のレンタルボートフィールドでバス釣りを楽しみながら、NBC房総チャプターを始め各ローカルトーナメントにも参戦しています。 バス釣りのモノ作りで人生を楽しく生きるブログ KAKEDZUKA DESIGN WORKS

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